切子霰紋四段重 1組 江戸時代
日本では「良いことが重なるように」「子孫繁栄」「五穀豊穣」との願いから、節句に段重が使用されてきました。全体を規則正しく霰紋のカットで装飾された四段重には、日本の食器としての美意識が感じられます。
江戸時代、「びいどろ」「ギヤマン」と呼ばれた和ガラスは、宴の席を涼やかに演出し、洒落者の装いや嗜みに華を添えました。
形も色もさまざまな徳利と盃。茶席の菓子器。秋の虫聴きに使われた虫籠。貴人の持ち物であったであろう櫛や根付。
食のうつわをはじめ住まいの道具、装身具など、美しく洗練されたガラスが並びます。
※会期中、一部展示替えを行う場合があります。