瓶泥舎びいどろ・ぎやまん・ガラス美術館|愛媛県松山市。和ガラスの展示、企画展。

開館記念特別公開
幻のびいどろ秘蔵コレクション展  平成23年4月9日(土)~9月28日(水)


平成23年4月に開館した瓶泥舎びいどろ・ぎやまん・ガラス美術館のコレクションの中から、選りすぐりの名品を公開した第1回目の展覧会。日本を代表する和ガラス作品である色替草花文三段重(いろがわりそうかもんさんだんじゅう)や金彩波頭文金魚玉(きんさいはとうもんきんぎょだま)は、瓶泥舎美術館屈指の美しさを誇るものです。五客、十客揃いでまとめられた稀少な茶碗や向付、盃百選と呼ばれる美しさを競うびいどろ盃など、組物や数による楽しさも充実しています。

 

  • ゆるやかな曲線を描く優美な胴部から、すらりとした長い把手(とって)が伸びた急須。煎茶道具として発展した急須だが、ガラス製のものは冷茶か冷酒用だったと思われる。

  • 非常に繊細なガラス棒で囲われた虫籠。土台は蒔絵で、絹紐が掛けられている。由緒ある武家の屋敷で使用されたものだろう。正面には葵の家紋が施されている。


秋冬季展 特集
ぎやまんのかわいいミニチュアがいっぱい  平成23年10月1日(土)~平成24年3月29日(木)


『枕草子』で清少納言が「なにもなにも、ちひさきものはみなうつくし」と記したように、昔から日本人は小さくて可愛らしいものをいつくしんできました。わずか1㎝足らずの小さな吹きガラスのお茶碗から、人気のあった根付や動物の文鎮まで、かわいいのはもちろん、実物と寸分違わぬ精巧な作りのミニチュア作品を約150点展示。中でも14代将軍徳川家茂夫人 和宮の遺品と同様のセットである「切子栓付瓶・酒杯セット」をはじめとする、精緻を極めた切子の雛道具の数々は傑作です。

 

  • 雛道具は、大名や公家の息女が輿入れする際に持参する婚礼調度のミニチュア版である。蒔絵で尾長文と花卉(かき)文が描かれた収納器に、切子栓付瓶と酒杯がおさめられている。

  • ガラス質が美しく、透明度が高い切子の玩具。ガラスの塊を最小限の切子で表現している。福良雀(ふくらすずめ)、蝶、花など、どれもかわいく愛らしい。

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